吉本ぱーるの海外移住日記

日常の何気ないことから、海外訪問記や移住計画実行まで、その他生活の中のいろんなことに関するブログです。

「自ら選ぶこと」が、幸せな人生を送れるかどうかの決定的な差

海外のシンクタンクが時々「幸福度」というものを調査しています。

 

この結果、国民1人あたりのGDPが向上した新興国における幸福度の伸びが顕著ということが分かったそうです。イギリスのある新聞は、この調査結果を「幸せはお金で買えることが証明された」と報じています。

 

たしかに経済や社会が比較的成熟してGDPも高い先進国は、「幸福度」では上位を占めています。

 

しかし日本は先進国の中では「幸福度」最下位です。しかもインドネシアなど、一部のアジア国を下回っています。これは「幸せはお金で買える」という推論を真っ向から否定した結果となっています。

 

GDPは高いのに、幸せを感じられない日本。

 

誰もがモノやお金に振り回されるのではなく、精神的・体験的なもののほうが、見た目は質素でも実は豊かなのだということは理解しています。問題はそれをなかなか実行できないことなのでしょう。私もそうですが、特に日本人はそういったことが下手なのだと思います。

 

私がアメリカで駐在していたころ、やはり海外暮らしですので生活は日本にいたころよりも質素で不便だったと記憶しています。

 

シンプルに暮らそうと思えば、日本にいたころよりも自分の生活や人生を考えなければなりません。それは「自分の意志」でそうしているわけです。モノだって日本にいたころよりも減っていますから、よりクリエイティブに生きることも求められます。

 

誰でもそうですが、私もこれまで自分なりに一生懸命働いてきたつもりです。それなりの規模の企業の社長職を務めさせていただき、現在も自分のビジネスを持ちながら、複数社の会社の役員も継続しています。物質的には恵まれた環境に居たのだと思いますが、精神的にはやはり企業戦士だったのでしょう。帰宅は毎晩深夜になり、土曜も働き、日曜は仕事のことを考えていました。子供の運動会も小さなころに1,2度参加したくらいで、子供の学年は知っていますが、クラスは知りませんでした。。当然子供の友達もよくわかりません。世のお父様達はご存知ですか?

 

世の中にはもちろんそうでない人もいますが、恥ずかしながら私は頑張って働いて、モノを買って、昇進したり年収が上がったりしても、なぜか大きな幸せを感じられませんでした。もちろん人それぞれの価値感なのでしょうが、私は過去の幸せの価値観や成功体験を追い求めていっても、あまり幸福にはならない気がしています。

 

モノやお金に振り回されないことはもちろんですが、なによりも「自分のライフスタイルは自分で選ぶ」ことが「幸福度」をあげる重要な要素なのだと、いまさらながら、そう確信するに至ったのです。