吉本ぱーるの海外移住日記

日常の何気ないことから、海外訪問記や移住計画実行まで、その他生活の中のいろんなことに関するブログです。

手続きスタート!

永住権取得のために、まずは専門の弁護士に依頼をします。要求された書類をたくさん出すのですが、これがまたややこしい。なにがややこしいかといいますと、投資するお金の出元をしっかりと証明する必要があるのです。そういわれると簡単そうに聞こえるのですが、いざ証明しろと言われると、何年にも何十年にもわたって貯蓄したり、出し入れがあるわけですから、それはそれはもう大変です。弁護士さんも大変です。そもそも自分のお金じゃないのですから、あいまいな説明を私みたいな記憶力に問題のあるクライアントから聞かされて、それはこうでもないああでもないと考えながら、書類つくっていくわけですから。お疲れさまです。。

 

なぜこんなにアメリカ政府がお金の出元にうるさいかというと、マネーロンダリングなどの怪しいお金で投資していないかどうか、ってことを警戒しているようなのですが、面倒くさすぎるぞ、アメリカ。。

 

そしてこの弁護士とのやりとりで、おおよそ3ヶ月から4ヶ月が過ぎ去っていくのです。実際に書類が整うと、投資をしたという証明とともに、アメリカに提出することになります。そこからさらに1年から2年近く許可がでるまでに待たされるわけですので、道のりはまだまだ長いのです。

 

 

 

移住候補地は?

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移住とは関係ないのですが、私は、現在これまで勤めていた仕事に一旦区切りをつけ、自分のビジネスをしています。

 

開業後、ある程度スタッフの人たちも揃い始め、私自身は少し時間的な自由を頂こうと思えばできないこともない。。(後ろめたさはありますが。。)

 

そんなこともあって、若いころからの夢だった世界中を可能な限り見てみたいという計画を、休みが取れるタイミングで、少しづつ実行に移しています。

 

今年に入ってからアメリカ・ロサンゼルス、オーストラリア、ギリシャ、トルコ、香港、マカオ、アメリカ・サンフランシスコ、カンボジアを訪問してみました。

 

身体の自由が効かなくなるまでに、50カ国ぐらいは訪問したいのですが、現時点ではせいぜい15カ国。今40代の最後なので、あと15年くらいはいけるかな?

 

実は今年の初めに訪問したロサンゼルスエリアは、私達が移住したときの第一居住候補地。1週間かけていろいろと巡ってみました。

 

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住居はアパートでも充分な広さで、多くのアパートが敷地内にジムやプール、ジャクジーなどを備えています。小さな子供達が学校から帰ったら、近所の友達たちとプールで遊んでいます。このあたりは日本との住環境の違いを感じます。

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車で30分ほどのところにはロサンゼルス。

こちらは有名なビバリーウィルシャーホテル。

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やはり30分ほどのところにはサンタモニカ。

きれいな海が広がります。「暮らす環境」という意味では本当に恵まれています。

米国人が暮らしたい地域全米No3に入る地域だそうです。

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老後の資金が。。

アメリカに移住するための選択肢は、現実的に考えて「投資」しかない。

 

しかしこの投資によるビザ取得は情報が少なすぎる。どこを探しても実際にこれで「永住権を取得してアメリカに移住しました」という人がネット上では出てこない。

 

本当にそういう人がいるのか?と思い、サクっと移民法に詳しい弁護士に確認してみると、日本からはこの制度が始まって以来、200人ほどの人たちがこの制度を使って実際にアメリカに移住しているという。多いのか少ないのかわからない。。。

 

聞くとやはりそれぞれに考えがあって移住されているようで、子供の教育のため、老後をアメリカで暮らしたい、またはアメリカでビジネスを展開するのが夢だったからという強者もいるようです。

 

なるほど。。

 

今からでもこの制度を使って永住権の獲得は可能性がある。しかもこの制度で申請すると、アメリカ人と結婚する次に早く永住権が取得できる可能性がある。

 

問題は「資金」をどこから出すのかということ。私のまわりは見渡してみても勿論あちこちにお金があるわけではない。出すとすると、、、ああ。。必死で貯めた老後の資金。。。。?

 

「自ら選ぶこと」が、幸せな人生を送れるかどうかの決定的な差

海外のシンクタンクが時々「幸福度」というものを調査しています。

 

この結果、国民1人あたりのGDPが向上した新興国における幸福度の伸びが顕著ということが分かったそうです。イギリスのある新聞は、この調査結果を「幸せはお金で買えることが証明された」と報じています。

 

たしかに経済や社会が比較的成熟してGDPも高い先進国は、「幸福度」では上位を占めています。

 

しかし日本は先進国の中では「幸福度」最下位です。しかもインドネシアなど、一部のアジア国を下回っています。これは「幸せはお金で買える」という推論を真っ向から否定した結果となっています。

 

GDPは高いのに、幸せを感じられない日本。

 

誰もがモノやお金に振り回されるのではなく、精神的・体験的なもののほうが、見た目は質素でも実は豊かなのだということは理解しています。問題はそれをなかなか実行できないことなのでしょう。私もそうですが、特に日本人はそういったことが下手なのだと思います。

 

私がアメリカで駐在していたころ、やはり海外暮らしですので生活は日本にいたころよりも質素で不便だったと記憶しています。

 

シンプルに暮らそうと思えば、日本にいたころよりも自分の生活や人生を考えなければなりません。それは「自分の意志」でそうしているわけです。モノだって日本にいたころよりも減っていますから、よりクリエイティブに生きることも求められます。

 

誰でもそうですが、私もこれまで自分なりに一生懸命働いてきたつもりです。それなりの規模の企業の社長職を務めさせていただき、現在も自分のビジネスを持ちながら、複数社の会社の役員も継続しています。物質的には恵まれた環境に居たのだと思いますが、精神的にはやはり企業戦士だったのでしょう。帰宅は毎晩深夜になり、土曜も働き、日曜は仕事のことを考えていました。子供の運動会も小さなころに1,2度参加したくらいで、子供の学年は知っていますが、クラスは知りませんでした。。当然子供の友達もよくわかりません。世のお父様達はご存知ですか?

 

世の中にはもちろんそうでない人もいますが、恥ずかしながら私は頑張って働いて、モノを買って、昇進したり年収が上がったりしても、なぜか大きな幸せを感じられませんでした。もちろん人それぞれの価値感なのでしょうが、私は過去の幸せの価値観や成功体験を追い求めていっても、あまり幸福にはならない気がしています。

 

モノやお金に振り回されないことはもちろんですが、なによりも「自分のライフスタイルは自分で選ぶ」ことが「幸福度」をあげる重要な要素なのだと、いまさらながら、そう確信するに至ったのです。

思ったよりもビザの取得は難しい

いったいどんな方法で移住ってできるんだろうか?

 

そもそもアメリカには留学や就業経験もあり、ビザ取得、ましてや永住権取得の難しさは理解していました。

 

調べてみるとアメリカに移住するためのビザ取得の方法はいくつかあります。

 

1.アメリカ人との結婚

2.永住権の抽選に応募

3.自己の才能および能力による申請

4.米国の雇用先(スポンサー)のサポート

5.米国への投資による申請

 

アメリカ人と結婚。家族あるのでこれは却下。

 

永住権の抽選応募。おぉ。これはいけそうだと思い、とりあえず応募してみたものの、これまで抽選で当たった最大のものは、数十年前に近所のスーパーの年末大抽選会の扇風機。なんで年末の寒いときに扇風機だよ!と思いつつも大喜びしたのが最後。永住権なんか当たるわけなし。却下。と思っていたら本当に落選。

 

自己の才能。。これノーベル賞並みの頭とか、オリンピック選手並な足とか、そういうのが対象です。芸すらない私は迷わず却下。

 

米国の雇用先のサポート。調べてみるとやはり現地採用は、ビザなり永住権なり持っていれば別ですが、相当必要とされている人なら別として、ビザの面倒まで見てくれる企業は少ないようです。却下。

 

米国への投資。

 

少し調べてみますと、

 

 これはEB-5とよばれるもので、米移民局が指定した地域センター(Regional Center)内の新しい事業あるいは経営困難に陥っている事業に50万ドル以上の投資を行い間接的に雇用を創出する。その投資は「新しい会社」あるいは「経営困難となっている会社」に行なわなければならない。 (その事業から収益を得ても良い。) (出所:ALBIS JAPAN)

 

となっています。

 

掘り下げて調べてみると、これは時限立法。期限を逃すと、もうこういった取得の仕方は不可能なんだろうな。日本人に大人気のオーストラリアなどは投資額を引き上げ続けていて、永住権の取得はどんどん難しくなっています。アメリカは、今のところ期限は2015年9月の模様。(延長の可能性はあるようです)

 

実績のあるプロジェクトを持つ会社がいくつかあり、そこを通じて投資を行うことで、もちろんリスクはあるが何年かの投資期間を経て回収は出来る。問題は、やはり投資なので、元金の目減りする可能性のある金額が米国永住権取得のための必要経費、と割り切れるくらいの数字かどうか、そこまでして永住権を取得する価値が本当にあるのか。。

 

 子供の大学のこと、あと10年程度の仕事、その後の老後の生活のこと、生きる土地や暮らし方。。いろいろと考えます。

アメリカ移住を考える

まずは私のプロフィールを簡単に記しますと、学生時代、本当に単なる憧れで当時通っていた日本の大学を中退、なんのツテもないのに単身渡米。当時は今ほど大学もややこしいことを要求しない時代だったのか、入学してからTOEFLの得点を提出することで合意、コミュニティカレッジにめでたく入学、2年後に4年制大学に転入して2年のはずがなぜか3年後に卒業。(←ゴルフのしすぎで落第しました。。)

 

帰国後、日本の会社に就職後カリフォルニア州のパロアルト市(名門スタンフォード大学のあるところです)で駐在する機会があり、再渡米。当時、家族も一緒に渡米しており、特に子供達は小さかったこともあってか日本よりもアメリカでの生活になじんでいたようです。カリフォルニアの気候の良さや、環境に、何年でも暮らしていたいと思いながらも仕事の関係、また、ビザの関係もあり、5年間の勤務を終えやむなく帰国をしました。

 

今振り返ってみると、留学時代というよりも、この時の経験が、これからの「自分の残りの人生をどう生きるか」ということを考え始め、移住をしたいという強い想いに繋がるベースになったんだと思います。

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はじめに

私の歳は40代後半。 

 

20年以上日本で積み上げてきたキャリアや生活を捨ててまで、自分の残りの人生をアメリカで暮らしたいと思う経緯や渡航準備に経験した出来事、その間に出かけた海外の様子なども綴りたいと思います。

 

同じような計画や想いをお持ちの方々に、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。